先日、タクシーに乗ったときのこと。
「どこの人か?」と聞くので、日本だと答えると、タクシー運転手のおじさんは、唐突に「ミシミシ」と話しかけてきた。
抗日ドラマで中国人演じる「日本人」がしばしば口にする中国人おなじみの「日本語」だ。
おじさんに悪気はないようだが、これは日本人に対して失礼である。
「『ミシミシ』は抗日ドラマで中国人が作った日本語で、日本人はだれもそんなこと言わない」と返したところ、おじさんは、「でも、日本語は中国語でできているじゃないか。これは認めるだろ」とのたまう。
おじさんはおそらく、あまり日本が好きではないらしい。
「日本語は3種類文字があるから、漢字使わなくても文章かけるし」と返せば、「認めないってのか」とおじさん。
「もう、その話はやめましょう」と言うと、「あくまで認めないってことだな」と、会話はコンフリクトした。
その一方で、ある日の銀行では、窓口のお兄さんが、私のパスポートを見て、「あんた、日本人なんだ〜。オレ、日本好きなんだよね〜。2回も言ったよ」と話しかけてきた。
「韓国にも行ったけれど、韓国は遅れてて好きになれない」と言う。
「日本の若い人とかおばさんは、韓国好きなんだけれどね」と返すと、「どこが?!」とびっくりし、それから「なあ、あんたのチャット番号教えろよ〜」と、唐突に業務を逸脱していた。
日本嫌いも日本好きも、どちらもなんとなくやりづらいのは、彼らの押しの強さゆえに違いない。

