中国在住10年を経て帰国。
中国、という日本とは違った視点で、
日本をあれこれ考えてみる、
日中文化考ブログ by 田中奈美
憎悪の記憶

  久しぶりに、夜に武館にいくと、前からちょくちょく見かけていた5歳くらいの男の子とが来ていた。

 以前、私が「日本鬼子(リーベングイズ)」と知って、私をぽかぽか殴っていた小学校に上がるくらい前の男の子である。

 

 廊下で顔を合わせたとたん、「僕は日本人が大嫌いなんだ」という。

 もっとも彼は私が嫌いというより、私という日本人と話ができる「共通の話題」はそれしかないという感じである。

 

 そこで、「そんなこと言われたらおばさん悲しいなあ」と言っていると、さらに「魚釣島をうばった日本を僕は一生恨むんだ!」と激しい口調で言って、また私をぽかぽか殴り始めた。

 でもやはりそう言いながらも、からんでくるところをみると、彼は武館では全く相手にされていない、というより御荷物扱いなので、相手にしてくれる人がほしいのだろう。

 

 「でも魚釣島はおばさんがとったわけでもないし、おばさんは君のこと大好きなのに、殴るなんてひどいじゃん?」と言うと、「だって、日本人は魚釣島をうばったんだから、僕は一生恨むんだ!」と繰り返す。

 

 こちらも少々うんざりし、「じゃあ君はもし、自分が友達だと思っていた相手から、『お前の親は泥棒だから、お前のことも一生恨む』といわれたらどう思う?」と聞いてみたら、混乱していた。

 

 それにしても5歳の子供に、こんな憎悪を語らせる今の中国の状況は、なかなかハードである。 

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