中国在住10年を経て帰国。
中国、という日本とは違った視点で、
日本をあれこれ考えてみる、
日中文化考ブログ by 田中奈美
日中の銀行的文化考
 北京で、華夏銀行の口座を開いた。華夏銀行は北京の商業銀行だ。
 昨今、中国の銀行口座の預金を、海外のATMで引き出せるようになったが、その際の銀行手数料がけっこう高い。この華夏銀行はその中でおそらく北京では唯一、初回の手数料が無料になる。(もちろんATM使用料は別途かかる)
 
 そんなわけで口座を開いたのだが、中国で何のトラブルもなく口座を開けたことがない。
 ただ開くだけなら問題ないのだろうが、ネットバンキングの手続きがまずトラブる。さらに海外で利用するとなるとその手続きも必要だ。
 
 加えて、中国最大手ネットショッピングサイト「タオバオ」でも使えるようにしたかったのだが、こちらは1時間あれこれやったあげく、同時に登録する身分証が、中国人の身分証でなければ承認されないことが判明。
 
 ネットバンキングのほうは、登録後、銀行に置いてある端末で、念のため確認をしたところ、案の定、何度やってもカードが認証されない。
 フロア係は「入力を間違ったんじゃないですか?」とか「もう少し待ってみてから試してはどうですか?」と、さながら私のやり方が悪いといわんばかりである。
 
 おまけにUSBキーを何度もさしたりはずしたりさせられ、さすがに途中で切れた。
 「あなたに解決する能力がないなら、解決できる人をよんで!」とさけんだところ、年配の女性マネージャーがとんできた。そして画面を見て一言。
 「これ、カードの登録が間違っています」
 
 実は最初にICチップ入りのカードを発行されたのだが、これは海外では使えないということで、途中でICチップなしのカードに切り替えたという経緯があった。
 しかしネットバンキング用に登録されたカードは、最初のカードだったため、認証されなかったのだ。
 結局、2時ごろに行って、手続きが完了したのが、17時の営業終了直前だった。
 
 これだから中国の銀行は……と言いたいところだが、日本の某大手銀行でも、ネットバンキングの手続きをしたら、銀行側のミスで、すでにその銀行で開いていた古い口座のネットバンキングができなくなってしまったり、残高証明を取った時には「お近くの支店ですぐに発行できますよ」と言われたのに、実際は口座を開いた支店でなければ1週間以上かかったということもあったので、実のところどっちもどっちではないかという気がする。
 
 便利さという点でいえば、土日も午後5時まで営業している中国の銀行のほうが、便利といえば便利かもしれない。
 そして日本の銀行はひたすら謝るばかりで解決せず慇懃無礼であるのに対し、中国の銀行は簡単に謝罪などしないどころか客のせいにするかわりに、責任者が出てくると比較的一発で解決する。ただし、責任者を引っ張り出すまではバトルとなる。
 
 結局、銀行マンにかしずかれるほど大金持ちになれば、毎回、そんなトラブルでやきもきすることもないのかもしれないが、中国的にはそこまで大金持ちになったら、銀行なんぞにちまちま貯金はしないだろうとも思うのである。
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