中国在住10年を経て帰国。
中国、という日本とは違った視点で、
日本をあれこれ考えてみる、
日中文化考ブログ by 田中奈美
新年のご挨拶と北京的なるもの
 明けましておめでとうございます。
 長らくご無沙汰をしてしまいました。
 昨年は、帰化した元中国人の選挙をお手伝いさせていただいたり、お世話になっている動物病院の先生の本をお手伝いしたりと、少し中国から離れた年となりました。
 ブログネタは貯めむだけ貯めこんで、内こもりの1年でしたので、今年は気持ちを新たに、今、書いているものも含めて形にしてゆこうと思います。
 
 さて、昨年10月に、久しぶりに北京を訪れました。
 空港に降りたとたんにスモックで、でも、タクシーの運転手さんの話によれば、「前日まですごいいい天気だったんだよ」とのこと。
 日本では、中国のスモックのすごいところばかりが強調されがちですが、本来の北京らしさというのは、天気でもあっぱれなほど両極端なところにある、と私は思います。
 
 空港から市内への高速道路は、数年前にのぼりが無料化して以来、早朝深夜以外はいつも大渋滞です。渋滞をさけ、遠回りをしてもらう間、北京の運転手さんといろいろ話をしました。
 話題の一つは、銀行預金の利息がまた下がったということ。北京の運転手さんとの話題は、こういうお金の話も多いです。彼によれば、今は1万元を1年間預けても200〜300元にしかならないそうで、日本よりはだいぶましですが、以前の利息を考えると、だいぶ下がった感じはあります。
 理財といわれる財テクの利回りも、以前は10%を超えていたと思うのですが、今はよくて6%、だいたいは4%程度という話。それでも、年金生活者は年金を少しでも増やそうと、せっせと理財につぎ込んでいるため、銀行は連日、長蛇の列だという話でした。
 
 そして翌日、中国工商銀行に、以前、うっかり凍結してしまったネットバンキングの手続きに赴くと、確かに窓口は長蛇の列でした。そもそも、北京の銀行の常で、窓口は10カ所以上あるのに、昼休みともなると、昼休憩のため、窓口が2つしかあいていないのです。そこに100人近い客が並んでいる状況で、1時間待っても、終わりが見えそうもありません。
 
 ちょうどその後、人に会う約束があったので、フロア係の青年に「昨日、日本から北京に1年以上ぶりに戻ってきて、今日はお世話になった北京の人に会う約束をしているのに、このままでは遅刻してしまう」と、粛々と訴えたところ、フロア係は手元から、待てずに帰った人の番号で、できるだけ早いものを、ぺらっと渡してくれました。
 こういうところが北京のいいところです。
 
 そんなこんなで、北京滞在最終日、突風が吹きまくり、抜けるような青空が戻ってきました。私が泊った胡同(フートン)の四合院作りのホテルは、部屋の窓から庭の木をのぞめます。朝はそこで、青空をバックに鳥が鳴いていました。
 
 そんなすがすがしさもつかの間、朝ごはんを食べに入った路地裏の小さな店で、注文した豆乳がプラスチックの味。
 「味がヘンだ」と店の人に言えば、「おかしいはずはない、自分たちも朝飲んだ」と返され、しばらくすったもんだしたものの、店の人はゆずりません。
 しかも、それで金を取るというので、はたまた「こんな毒豆乳で金を取るのか」とバトル。その金額がいくらかというと、日本円にして30円。
 結局、払いましたが、帰国翌日まで胸のむかつきと多少の吐き気が続きました。これぞ、北京!というところでしょうか。
 おかげさまで、生きている実感をもらいました。
 
 本年も引き続きどうぞよろしくお願いいたします!
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