中国在住10年を経て帰国。
中国、という日本とは違った視点で、
日本をあれこれ考えてみる、
日中文化考ブログ by 田中奈美
バベル
(メルマガ43号より)
 あるとき、イニャリトゥ監督の「バベル」のDVDが、路上で売られていた。
 ホントはあるはずないものも、あってはいけないはずのものも、「とりあえず」何でもちゃっかりあるのが中国だ。

 さて、その「バベル」。
 日本の公開より先に書いてしまうのもなんだが、監督の実力がにじみ出るすばらしい作品であると同時に、とても匂いのない映画だった。

 監督が描く人の心の薄暗いものは、カメラのなかにきれいにおさまり切り取られている。社会に漂う「痛み」を上手く映像化すると、こうなるという見本のようだ。

 日本ではアカデミー賞受賞作として売り出されるだろう。
 しかし、アカデミー賞という現実と、映画に描かれようとしていたものの現実ははるかに遠い。

 人の孤独ややるせなさ、あるいは不条理のような行き詰ったものは、もっと腐臭を放っているのではないか。
 そう思うのは、あるいは中国の底辺社会の闇があまりに泥臭いからかもしれない。


※中国は旧正月(春節)に突入です。ただいま、爆竹炸裂中。
夜中12時前後は豪雨のごとく音が降り注ぎ、爆音が充満した空気のまっただなかにいるようでした。殺意をおぼえそうです(涙)。
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